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活動報告⑦「南部むらさき」2020.6.18更新

啄木の部屋に敷かれている蒲団、ついつい目が行きます。
京助が暮らす赤心館(蓋平館別荘の前に住んでいた下宿)に押しかけて来た啄木のために、京助が用意したものでした。
京助の記述には
「寝る段になって、二人で押入から引張り出した私の夜具蒲団が、南部むらさき、即ち、国でいう鹿角むらさきで、国では、この夜具蒲団に寝ると、病気にかからないなど云う旧い伝説があり、…」
とあります。
「南部むらさき」は「ムラサキ」という植物の根から染める「紫紺染(しこんぞめ)」のこと。アニメでも見てのとおり上品な紫色が美しく、岩手では古くから特産品として親しまれてきました。
最近では、岩手の達増知事がこのマスクをつけて話題でした!
昔から病気予防にも良いとされていたのですね。
~写真は当館のシダレカツラの葉っぱ。枝が垂れるカツラはこの地方特有の変種だとか。(2020年6月中旬撮影)~
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