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活動報告④ 啄木と鉄道との縁・その4(2021.12.21.投稿)

啄木の親戚・海沼(かいぬま)家もまた、鉄道にかかわる仕事をしていました。

母カツの姉にあたる海沼イエは、盛岡駅近くの大沢川原小路(現盛岡市開運橋通)で、鉄道員相手の下宿屋を営んでいました。後に義兄となる山本千三郎が盛岡駅勤務時代に世話になり、啄木の次姉トラとの縁を結んだ場所でもあります。啄木も明治29年春の盛岡高等小学校在学時に一時下宿しています。その後、まもなく移ったイエの娘・海沼ツエの下宿も鉄道員相手の下宿でした。(*年譜 「啄木と鉄道」参照)ツエの下宿は、イエの下宿からほど近い新築地(現盛岡市大沢川原)にありました。啄木はツエ宅で盛岡中学在学中の明治33年1月まで過ごします。その間、多くの鉄道員と共に暮らしたことでしょうから、自ずと鉄道員が身近な存在として映ったのではないでしょうか。

このように、啄木と鉄道との縁は、5歳の時の故郷への鉄道開通、そして鉄道に関わる身内の存在と、大変早くからその縁があったことが窺えます。

*写真は、啄木の伯母海沼イエ。撮影年代不詳。

【読み物】啄木鉄俱楽部~企画展「啄木と鉄道」連動企画~

 

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