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活動報告③ 啄木と鉄道との縁・その3(2021.12.19.投稿)

次姉トラは明治30年19歳で山本千三郎(やまもと・せんざぶろう)と結婚します。千三郎は日本鉄道株式会社の駅員で、二人の出会いは明治28年の盛岡でした。当時盛岡駅に勤務していた千三郎は、啄木の伯母・海沼イエ(かいぬま・いえ)の営む下宿に世話になっていました。実は、そこに手伝いに来ていたのが啄木の次姉トラです。まさに鉄道が二人の縁を結びました。

啄木は、明治32年に千三郎が上野駅へ異動となったことを機に、盛岡中学の夏休みを利用して、初めて上京しています(*年譜 「啄木と鉄道」 参照)。千三郎は後にこの時のことを思い出し、体の小さかった啄木が子供料金で汽車に乗ってきたこと、また当時出来たばかりの上野公園の西郷隆盛像を毎日見に行っていたことなどを回想しています。13歳の啄木の目に、初めての東京はどのように映ったのでしょう。

*写真は、啄木の次姉トラと義兄山本千三郎。撮影年代不詳。

【読み物】啄木鉄俱楽部~企画展「啄木と鉄道」連動企画~

 

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