第8首でのこと。
下宿の女中・加世さんが啄木の体調を気遣って、あるものをそっと啄木の文机に置く場面があります。
金田一京助が「それ、石川君にかい？」と尋ねます。紙に包まれた、うす茶色の四角いものが２つ。
ストーリーの後半で、啄木の何気ない言葉からその正体が…。「ゆべし、おいしかったです。ありがとう」。アニメではちゃんと胡桃も入っていましたね。お菓子・ゆべしと言えば…。啄木は子どものころ、夜中にゆべし饅頭を食べたいとわがままを言って、家族を起こしゆべしを作らせたというエピソードがあります。啄木にとって故郷・岩手の味だったのでしょう。
～写真は啄木一家が暮らした旧齊藤家前にて（建物は当館で見学できます）。(2020年６月14日撮影)～

アニメ鑑賞部～「啄木鳥探偵處」みてますか