アニメ「啄木鳥探偵處」のエンドロール。

毎回じっくり見てしまうのは(啄木に携わる)職業病だからではなく、絵が本当に美しいからです。

たくさんの花々が印象的な、縦長構図のあの絵に注目してみました。

花が大好きだった啄木。東京時代、度々花を買いに行っています(4首目で、故郷を思い出して女郎花〔おみなえし〕を買ってくる場面がありましたね)。

ここに描かれるのは砂浜、浜茄子(はまなす)、蟹、矢車の花、岩手山、女郎花(おみなえし)、竜胆(りんどう)、桔梗(ききょう)などの花々、草に寝ころぶ幼き日の啄木でしょうか？そして夢見心地な青年啄木(お昼寝タイム？)。

ひとつひとつ鑑賞していくと、数々の啄木短歌を想起させます。

どんな短歌かは…当館にご来館の際にぜひお尋ねください。

～写真は当館に咲きはじめた浜茄子(はまなす)の花。(2020年６月上旬撮影)。～

啄木は「潮かをる北の浜辺の／砂山のかの浜薔薇(はまなす)よ／今年も咲けるや」と短歌に詠んでいます。

アニメ鑑賞部～「啄木鳥探偵處」みてますか？～