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【事業報告】令和5・6年新収蔵資料展

令和7年3月15日(土)から6月15日(日)にかけて、盛岡市先人記念館に新たに収められた資料88点を一堂に展示する「新収蔵資料展」を行いました。肉筆の書簡や日本画の掛軸や扁額、油彩画など資料の種類も多様であれば、先人たちのジャンルも多様な、見ごたえのある展示になりました。その一部をふり返ります。

「R5・6新収蔵資料展」の展示の一角

 

海軍軍人であり海相や総理を務めた米内光政が「甥っ子」と呼ぶ米内四郎へあてた書簡や、国際人として活躍した新渡戸稲造の遺品でメリー夫人の親戚のもとで保管されてきた着物や掛軸など、盛岡を代表する先人たちのプライベートを物語る資料を展示しました。

企画展で取り上げた外交官を務めた杉村濬・陽太郎親子に関する書簡や写真、そして現在開催中の第71回企画展「鈴木彦次郎 岩手の文化の育成者」でとり上げている鈴木彦次郎が編集者にあてた書簡など、企画展のための調査の過程で収集した資料も展示しました。

新渡戸稲造の遺品の着物

 

アンケートによると今回のポスター・チラシに採用した「松に孔雀」をはじめ藤島静村の作品を印象に残った展示として挙げる方が多くいらっしゃいました。決して知名度が高くない藤島静村ですが、この機会に知る、あるいは改めて見直す機会となったのではないでしょうか。

(左から)藤島静村画「四睡之画」、同「雲龍観音圖」、同「鯉図」

(左から)藤島静村画「松に孔雀」、川口月嶺画「雙鶴」、同「牛」

 

貴重な資料をご寄贈いただいた皆様への感謝を表す場であり、博物館の役割である資料収集活動と調査研究活動を周知する機会でもある新収蔵資料展。なによりも様々な盛岡の先人に興味をもっていただく展示になるよう、今後も資料収集と調査に努めたいと思います。

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