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【事業報告】第19回盛岡の古町名展「本町かいわい その2」

□盛岡の古い地名に焦点を当てて紹介する「盛岡の古町名展」。19回目となる今回は、平成22年(2010)にとりあげた本町かいわいを再び紹介しました。

■本町は上の橋の西側に広がる地域です。現在は、本町通と呼ばれ、旧町名でいう八日町・油町・大工町・花屋町・四ツ家町が含まれています。昔から大店が立ち並ぶ通りで、その中から今も続く商店・企業として宮手薬店、橋本屋本店、駒龍、川口屋荷札店(川口印刷工業株式会社)、東商店を紹介しました。また、ゆかりの人物として清水七太郎(画家)、月舘八百八(金工家)、横田チエ(女性社会活動家)、五味清吉(画家)、金田一勝定(実業家)、金田一京助(アイヌ語研究者)、新藤武(音楽教師)、石川金次郎(社会運動家)、奥田松五郎(柔道家)を紹介しました。

宮手薬店

明治期に開店した本町通にある老舗の薬局です。かつて、店舗1階の屋根の上には、取り扱う薬の大きな看板が並べられていました。そうしたお店の長い歴史を伝える木製の「猫イラズ」看板や、「森永ミルク」のホーロー看板などを紹介しました。

橋本屋本店

本町の老舗の蕎麦屋です。もともとは上の橋のそばに店を構えたことから「橋本屋」となりました。明治・大正の貴重な帳簿や、岩手師範学校の卒業生から贈られた感謝状と漢詩など、地域に愛されていたことが垣間見える資料を展示しました。

 

「森永ミルク」「胃腸新剤」看板(宮手薬店蔵)   大福帳や通帳(橋本屋本店蔵)

駒龍

本町で活躍していた「駒龍」という芸妓が引退し、昭和30年(1955)に自らの名前をつけた料亭「駒龍」を開店しました。今も盛岡に残る数少ない料亭で、盛岡芸妓の活躍の場のひとつともなっています。鼓の名手だった駒龍の鼓、三味線箱や扇子、開店時の挨拶の葉書など、お座敷の雰囲気を伝える資料を展示しました。

洋画家・清水七太郎

清水七太郎は、かつて本町にあった近七味噌醤油店に生まれました。跡を継がずに美術の道に進むことを許され、教師をしながら作品を制作し、また、七太郎が中心となって洋画団体「七光社」が結成され、多くの芸術家の交流の場ともなりました。今回は、普段ご覧いただく機会の少ない七太郎の作品を展示しました。

 

駒龍の鼓、開店挨拶はがき(駒龍蔵)  清水七太郎画「七左衛門、きせ子」(清水宮路氏寄贈)

□会期中、下記の関連イベントを開催しました。

関連講座「盛岡芸妓さんのおはなし」

日時:令和7年11月2日(日)午後1時30分~

おはなし:あき子姐さん、富勇姐さん(盛岡芸妓)

あき子姐さん、富勇姐さん

かつて、本町で本街芸妓と呼ばれる芸妓が花街を盛り上げていたことにちなみ、現在盛岡芸妓として活躍されているおふたりをお招きしました。普段聞けない芸妓さんのお仕事などについて、楽しくお話を伺いました。

学芸員講座「本町かいわいについて」

日時:令和7年10月25日(土)午後1時30分~

担当学芸員が、本町の歴史や老舗商店・ゆかりの人物について、展示では紹介しきれなかったエピソードや資料を解説しました。また、本町の懐かしい写真も多数紹介しました。

□本町かいわいの商店・企業、町内会などの皆様には快く取材や展示資料の提供、広報等にご協力をいただきました。心より感謝申し上げます。歴史のある本町かいわいに、ぜひ皆様も足をお運びください。

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