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主催事業詳細  - 平成25年度

この主催事業は終了しました。

ルーヴル美術館の銅版画展=カルコグラフィーコレクション<終了しました>

チケット発売日:8月17日(土)

開催日:9月13日(金)~10月27日(日)月曜休館(ただし、9月16日、23日、10月14日は開館)

時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)

前売料金:
一般・大学生:800円(当日1,000円) 小中高生:500円(当日600円)

場所:展示ホール

数多くの名画を所蔵し、世界屈指の美術館としてその名をとどろかせるルーヴル美術館。そのコレクションは、まさしく質・量ともに世界最大級の称号にふさわしい内容です。しかし、このルーヴル美術館には、まだまだ私たちが観る亥会が少ないグラフィックアート部門(デッサン、パステル、版画、自筆文書など)があり、その数は13万点とも言われています。特に歴史が古いのは銅版画『カルコグラフィー』です。

本展覧会は、ルーヴル美術館カルコグラフィー室の銅版画コレクション約13,000点の中から、日本での特別公開のために、当時の版を使って刷られた銅版画約100点をご紹介します。長きにわたるルーヴル美術館の歴史、栄華の象徴たるヴェルサイユ宮殿の様子、ルネサンスから20世紀までの絵画の記録など、近代以降の芸術を網羅している同コレクションは、ルーヴルが収集し蓄積してきた「知」と情報、そしてなじみ深い名画の数々をわかりやすく伝えてくれます。

❏「カルコグラフィー Chalcographie」とは

ギリシャ語で“銅板に描かれたもの”という意味で、銅版画とそのコレクションを意味するとともに、原版を保存し、それをもとに版画をする場所を意味します。版画家は、直接あるいは科学的手法により「マトリス」と呼ばれる金属板に彫る。彫ってへこんだ部分にインクが入り、プレス機で圧力をかけることにより、紙にインクを写し取ります。

❏ルーヴル美術館カルコグラフィー室とコレクションの歴史

ルーヴル美術館グラフィック・アート部門の銅版画原版コレクション保管室で、その原版をもとに版画をする工房としての役割も持っています。フランスの国家遺産である原版コレクションが、印刷工房と結びついているのは世界でも例がありません。カルコグラフィー室の歴史は古く、太陽王ルイ14世の治世下に起こった重要な出来事を世に広めるための「王の版画原版収集室」が1667年に設立され、その後、「王立絵画彫刻アカデミー」コレクション、「王の遊興財務局」コレクションなどを統合し、1797年に「国立カルコグラフィー室」として設立されました。20世紀に入ると、現代作家による新作を加えるという方針のもと、カルコグラフィー室のコレクションは、さらに充実し、拡大し続けています。

【展示概要】

<第一章> ルーヴル -美術館成立の歴史

13世紀初め、城塞として歴史の幕を開けたルーヴルは、時代を経るごとに改築を重ね、城館、宮殿、そして美術館といった役割を担ってきました。ここでは、ルーヴル美術館そのものに焦点を絞った作品として、ルーヴル宮殿建設中の様子や建築物の細部を示した図や、様々な場所から見たルーヴルの風景などを伝えるカルコグラフィーによって、ルーヴルの長く深い歴史を紐解きます。

<第二章> ヴェルサイユ宮殿 -栄華の地

太陽王ルイ14世の栄華の象徴であり、ヨーロッパの黄金時代の頂点として、贅の限りを尽くしたヴェルサイユ宮殿。バロック様式の宮殿、豪華な室内装飾、広大な庭園は、近世の各国宮殿の模範とされた輝かしいヴェルサイユにまつわる作品を紹介します。

<第三章> 世界の名画 -ルネサンス・革新の潮流

世界にただひとつの存在である美術作品を後世に伝えるため、版画制作は複製に適した手段として奨励されました。イタリアで興った文化の革新運動、ルネサンス期の絵画から、17世紀ヨーロッパ絵画、18世紀ロココの時代、多様化する19世紀の絵画について取り上げます。

宣材_80(HP用)

<第四章> 現代に息づくルーヴル美術館 -20世紀美術とカルコグラフィー

19世紀末からカルコグラフィー室は原版収集の対象として、その時代ごとにもっとも卓越した芸術家へと目を向けることとなり、それはまた、「版画=記録」から「版画=芸術品」となった時期でもありました。そのコレクションの中から現代版画に焦点をあてて紹介します。

<第五章> 絵で学ぶ -ボタニカル、動物学、人相学

現代においてボタニカルアートとしてファンも多い植物画は、細部に渡る実物大模写により、正確な記録として残されたものです。他にも、王の主席画家だったシャルル・ル・ブランのデッサンを基にした人相学など、学びの手段として活用されてきたカルコグラフィーを紹介します。

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