第22回盛岡市民演劇賞【受賞作品決定】

第22回盛岡市民演劇賞の審査会が令和６年７月15日(月･祝)に開催され、以下のとおり決定いたしました。
授賞式は、令和６年７月30日(火) 19時から盛岡劇場メインホールにてとり行います。

【大賞】

　架空の劇団「スケッチブック ―供養絵をめぐる物語―」

原　作：ちばるりこ
脚色・演出：くらもちひろゆき
公演日：令和５年10月12日～14日
会　場：盛岡劇場タウンホール

授賞理由：岩手県を舞台にした供養絵をモチーフとする文学作品（ちばるりこ作）をもとに、親と子、生者と死者が交わる世界を、映像と音響を駆使しつつ出演者の絶妙なアンサンブルで表現した。

【部門賞】

創作戯曲部門：遠藤雄史 (トラブルカフェシアター)
授賞理由：トラブルカフェシアター「さかさまの地図」（令和５年10月21日～22日　いわてアートサポートセンター風のスタジオ）において、現実の問題も折り込んだ物語の組み立て方が見事で、登場人物もいきいきと描かれ、演劇とミステリーの有名作をうまく掛け合わせた娯楽作品に仕上げた。

創作戯曲部門：角舘信哉 (ライナー・ノーツ)
授賞理由：ライナー・ノーツ「だからあやふやな窓で」（令和５年８月26日～27日　盛岡劇場タウンホール）において、人と人との関わり方を描きながら、自分の心情をうまく吐露できない現代人の苦悩を等身大で表現した。

演出部門：大森健一 (劇団赤い風)
授賞理由：劇団赤い風「中国の不思議な役人」（令和５年７月１日～２日　いわてアートサポートセンター風のスタジオ）において、耽美的かつ妖しさに富む寺山作品を、視覚・聴覚・嗅覚など総合的に訴えることに秀で、感動を呼び起こす舞台を提供した。

舞台美術部門：工藤早織 (演劇ユニットせのび／海原の蛙ども)
授賞理由：演劇ユニットせのび「Home, Sweet home.」（令和５年８月26日～27日、29日　盛岡劇場メインホール）、海原の蛙ども「Mr.ビーンスターク」（令和５年11月10日～12日　いわてアートサポートセンター風のスタジオ）、演劇ユニットせのび「夏に冬は思い出せない」（令和６年６月22日～23日　盛岡劇場タウンホール）の３作品に関わり、中でも「Home, Sweet home.」において、居間やキッチンなど日常の空間を複合的に構成し、劇場全体を密度高く使いながら、重なり合うシーンを自然にかつ鮮やかに表現した。

新人部門：渡邉愛実 (劇団ちゃねる)
授賞理由：もりげき八時の芝居小屋第185回公演八時の芝居小屋制作委員会プロデュース　どろぶね「ノアの泥船」（令和６年１月５日～６日　盛岡劇場タウンホール）において、自ら主演を務め、短い上演時間のなかで、若者の焦燥感、自己存在の希薄化を脚本で巧みに表現した。

観客賞：該当なし（有効票が規程の最低票数に満たなかったため、不成立）

観客賞の投票結果はこちら＞＞

第22回盛岡市民演劇賞【詳細】

審査対象

2023年7月1日から2024年6月30日までに盛岡市内で上演される、盛岡市内に活動拠点を置く劇団等による公演。
高校生以下の学校演劇公演、大学祭での公演、観客等が限定され一般市民を観客対象としない公演、イベント等の中でアトラクションの一つとして行われる公演は除きます。

第22回対象作品一覧（令和6年5月31日現在)※投票開始は令和６年４月１日からです

※第22回「観客賞」の投票期間は7月14日(日)21：30までとなります。
投票フォームの不具合は改善いたしました。ご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございませんでした。

賞の種類

大賞(作品賞)、部門賞(観客賞、創作戯曲、演出、演技、舞台美術、照明、音響、衣裳、制作、新人の各部門のうち該当するもの)、特別賞の3種類です。
※部門賞のうち「観客賞」については、皆様の投票で決定いたします。ぜひご参加ください。
盛岡市民演劇賞要綱(平成30年7月1日施行)
※令和５年4月1日より、観客賞投票要領が一部改正となりました。